生産者紹介11.臼井牧場
臼井順央さん 東京都西多摩郡瑞穂町
お父さんが農業のかたわらで始め、現在は臼井さんと奥さんで成牛25頭、育成牛5頭を飼育する臼井牧場。家の裏の高台にある牛舎は、臼井さんが知り合いの土建屋さんと二人で10ヶ月かけて手作りしたものだという。新しい牛舎は高台にあるせいか風通しもよく、掃除も行き届いていて気持ちがいい。
牛舎の飼槽の滑りが良いのでうかがってみると「暑さ2.5cmの御影石を使っています。コンクリートにすると牛が舐めて磨り減ったり、脚の当たる部分がえぐれたりしますから」と臼井さん。“水滴石をもうがつ”という言葉があるが、へぇー牛の舌ってコンクリートを削っちゃうんだー!びっくり!
飼料などの値上がりが酪農の経営を圧迫している昨今、「最近で一番嬉しかったこと」と言って臼井さんが見せてくれたのが、メス2頭の双子の子牛。牛の受精は人工的に行われるのが普通だが、オスとメスが生まれる確率は半々で、将来乳牛となるメスが2頭生まれるのは珍しいんだとか。それもお転婆だという黒い方の子牛の額には、ハッキリときれいなハートの模様が…、可愛い!
ハートの模様と共に、白井牧場に福を運んでくれる子牛に違いない。
臼井牧場の裏山には、みかん狩りができるみかん園もある。時期になると幼稚園の子供たちがみかん狩りの後、牛を見に来たりすることもあるんだとか。
みかん園も見せていただいたが、高台にあるので眺めもよく、気持ちよかった。
ちなみに臼井さん宅では東京牛乳を飲んでいるそうで、スーパーによって有ったり無かったりすると気にかかるとか。お味は?と聞くと「他のブランドの物よりおいしいです!」とキッパリ。「一度飲んでもらえれば味の違いが分かるはずなので、ぜひ飲んでください」とは、臼井さんからのメッセージ。
みかん狩りしてから牛を見に行くのって、子供連れの近場のレジャーとして最高かも。